外国人在留資格「特定技能」とは

こんにちは。


11月ももう終わり、今年も残り1ヵ月となります。

本当に朝晩寒くなり、最近は雨も多いです。


体調を崩さないよう、皆さんお気を付けて下さい。


さて本日は今年の4月から新しく外国人の在留資格「特定技能」というものがスタートしました。



■外国人の在留資格とは…

日本に観光に来るのはパスポートがあれば可能ですが、日本に住む(在留する)事は簡単ではありません。日本に住む目的を行政に申請し、「在留資格」を認定され、初めて日本に住む(在留する)事が出来るようになります。



■特定技能とは…

中小・超規模事業者をはじめとした深刻化する人材不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取り組みを行ってもなお、人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人を受け入れていく為のものです。



私たち建設業界も、国内の人材確保(特に若手)にとても苦戦している会社が多いかと思います。特定技能という新しい在留資格によって、一定の技能を有した、労働力を増やせる機会が増えるというのは非常にありがたいですね(^^)/




■在留資格について

①特定技能1号

特定産業分野に属する相当程度の知識又は、経験を必要とする技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格です。


在留期間:1年、6か月又は4か月ごとの更新、通算で上限5年まで

技能水準:試験などで確認

日本語能力水準:生活や業務に必要な日本語能力を試験などで確認

家族の帯同:基本的には認められない


②特定技能2号

特定産業分野に属する熟練した技能を要する業務に従事する外国人向けの在留資格


在留期間:3年、1年又は6か月ごとの更新

技能水準:試験などで確認

日本語能力水準:試験などでの確認は不要

家族の帯同:要件を満たせば可能(配偶者・子)




■特定技能外国人を受け入れる分野

以下の分野が、受け入れの対象のようです。

①介護 ②ビルクリーニング ③素形材産業 ④産業機械製造業 ⑤電気・電子情報関連産業 ⑥建設 ⑦造船・舶用工業 ⑧自動車整備 ⑨航空 ⑩宿泊 ⑪農業 ⑫漁業 ⑬飲食料品製造業 ⑭外食業



特定技能外国人を受け入れる業界に関しては、私たち全国建設教習トレーニングセンターが属している建設業もふくまれます(^^♪




■国土交通省による建設分野の運用方針などの情報

https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000118.html



■特定技能制度のニュース

https://kumanichi.com/column/syasetsu/1261010/



11月8日時点で、新資格を得た外国人は895人まで増加していますね!



少し全国建設教習トレーニングセンターが提供する「資格」とは違ったお話になりましたが、労働力強化は業界の課題です。


そんな中、外国人材労働者を受け入れて、労働力強化を図っている企業が年々増加してきています。国も、建設業を含む特定の分野でより外国人労働者が、在留資格を持ち、国内の労働者として活躍しやすい環境を作ってくれているのは心強いですね(^_-)-☆


外国人労働者に対して、バックホーやクレーン等の資格を取得させたい、という要望もトレーニングセンターに対してとても増えてきています。


通訳がいる会社や、すでに外国人労働者を雇用している会社は、それを強みにして重機の教習所として運営すると、より差別化も出来るかと思います。


これからも建設業界の労働力強化に向けて、国も、民間も努力してよりよい業界作りにはげんでいきましょう!!